アーリオは即ちニンニク、オーリオは即ち油(オリーブオイル)、ペペロンチーノは即ち唐辛子、つまり所謂アーリオオーリオペペロンチーノというものはこの3つの食材で成立する料理です 本だかインターネットだか忘れたがこの料理はパスタの旨さを最大限引き出す最もシンプルな調理法らしく、言ってみればニッポーニコのライスボールに相当するらしい シンプルだからといって簡単かといえばそうでもなく、宇宙は細部に宿るワビサビな料理です 今回はわりと真面目に書いたので参考になると思います

麺を時間通り茹でます 塩は海水程度にし、ここで味をつけるので忘れないこと

アーリオとペペロンチーノをオーリオで炒めます オーリオたっぷり、弱火でじっくり ペペロンチーノの種は辛さが詰まってるってローラも言ってたので捨てないように

このように刻んだニンニクをオーリオに漬けておくと楽なのでオススメ 余談ですがアーリオはレンチンすると皮が剥きやすくなります

本来はこれだけで具材が完結しますが今回はアレンジでほうれん草とブッコロリーを加えます 両者とも業務スーパーで冷凍のものを買ってあります 文明万歳

というわけで炒めパンにほうれん草を加えます 火が通ったらここに茹で汁を少しずつ加えてフライパンをとにかく振る 油:湯≒1:1 油と湯は本来馴染まず、振ることによって強制的に馴染ませる これが乳化

tips1 ここで小麦粉を少量加える事で乳化が超捗る 思うに店でつくる分には毎朝開店以降無限に麺を茹でるので小麦粉成分が湯に溶け込み結果油に突っ込むだけでもちゃんと乳化するだろうが我々はそこまでの小麦粉濃度を持っていないのでこのように加え強制乳化します

tips2 思うにペペロンチーノの難しい点はうま味成分に乏しいことが挙げられるのでは パスタにしろニンニクにしろグルタミン酸があるにはあるが豊富とは言えず又イノシン酸グアニル酸も介在しないので味の素の奴隷たる現代人には物足りなさが若干あるかもしれない 故に和風ペペロンと称して醤油だの海苔だの加えるレシピが考案されるのでは シンプルにチートすると鰹出汁の素を少量加えると吉 でも塩むすびには塩むすびなりの美味しさはあります 好み

茹で鍋ラスト2、3分でブッコロリーを加え茹でる

湯は完全に切らずに、ザルでざっと湯を切ったそのまま炒めパンに投入、絡める 皿に移す 適宜胡椒やバジルやパルミジャーノ等振ること

完成

乳化が解除されるので熱いうちに食すこと このレシピをマスターするととりあえず餓死はしなくなります 味は神